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SBIグループ、UBS、及びDBSは世界初のパブリックブロックチェーン上でのデジタル債券のクロスボーダー・レポ取引を実行

~ シンガポール金融庁(MAS)主導のプロジェクトガーディアンの一環として行われた 本取引によりクロスボーダーでの効率的な資本市場商品の流通と決済に向けた土台を構築 ~

SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝、以下グループを総称して「SBIグループ」)、UBS グループAG(本社:スイス チューリッヒ、CEO:セルジオ・P・エルモッティ、以下グループを総称して「UBS」)、およびDBS Group(本社:シンガポール、CEO:Piyush Gupta、以下「DBS」)は世界で初めて、パブリックブロックチェーン上でネイティブに発行されたデジタル債券を用いたレポ取引を実行したことをお知らせいたします。

本取引では、日本、シンガポール、スイスという3つの異なる規制管轄区域に跨って、各国の規制を踏まえたデジタル決済トークンを使用し、エンティティ間において、レポ取引、デジタル債券の購入および償還を同時に、自動的に、そして即時に決済しました。

MAS主導のプロジェクトガーディアンの一環として実施された本取引は、ブロックチェーン技術を活用することで、流動性管理を向上させつつ、資本市場商品のクロスボーダーでの流通・決済を、極めて柔軟かつ効率的に実行できることを示しています。

また本取引では、ブロックチェーン上で発行された日本円建てのデジタル債券とトークン化された日本円ステーブルコインとの間でレポ取引*が行われ、レポ取引に際して借り入れた日本円トークンは、デジタル債券の購入にも使用されました。また、デジタル債券の償還及びそれに伴う元本と利息の支払いもブロックチェーン上で実行され、パブリックブロックチェーンを用いて取引のライフサイクル全体をカバーできる潜在能力を示しました。

UBSのグループ・チーフ・オペレーションズ・アンド・テクノロジー・オフィサーのマイク・ダーガンは「この画期的な取引により、パブリックDLTネットワークを利用して、厳格なコンプライアンスフレームワークの下で、複数の管轄地域を跨いで、完全に自動化された即時決済取引の実行可能性を証明しました。またUBS Tokenizeサービスの柔軟性により、本取引のパートナー各社は、当社の革新的な製品フレームワークとテクノロジーの能力を、自社のインフラストラクチャとトランザクションのニーズに容易に適応し、活用することができました。」と述べています。

グループにおいてプロジェクトガーディアンに関連するイニシアティブを管轄する、SBIデジタルアセットホールディングス(以下、「SBI DAH」)のCEOであるフェルナンド・ルイス・バスケス・カオは「SBI DAHでは、機関投資家が利用できるレベルのデジタルアセットエコシステムの構築及びその商業化に向けて準備を行っています。今回の画期的な取引は日本およびクロスボーダーで、市場とクライアントに革新的で効率的な製品とサービスを提供することの可能性を示すものです。また、SBI DAHがレポ取引の相手方を務めたSBI証券や日本円ステーブルコインの発行元である新生信託銀行などのSBIグループの各企業と綿密に連携しつつ、大手国際金融機関との強力なパートナーシップを発揮した実例です。」と述べています。

この取引は、金融市場にとって、コンプライアンスとセキュリティ要件を確保しつつ、24時間365日リアルタイムの決済、運用と資本の効率化といったメリットを実証しました。

なおプロジェクトガーディアンの一環として、UBSアセット・マネジメントは2023年に、Ethereumネットワークのパーミッションド環境において、変動資本会社(Variable Capital Company:VCC)によるトークン化されたファンドの発行、流通のための技術実証実験をSBI Digital Marketsと共同で完了しています。その実証は、UBSのグローバルなDLT戦略の一環であり、ファンドの発行、流通のためにパブリック/プライベート双方のブロックチェーンネットワークを活用することを目指しています。また、UBS Tokenizeを通じてUBSが提供するトークン化サービスの拡大にもつながっています。

SBIグループにとって、本取引とプロジェクトガーディアンへの広範な参加は、SBI証券においては、セキュリティ・トークン(ST)をはじめとするデジタル証券や、今後のステーブルコインの活用事例として商品開発の布石となり、新生信託銀行においては、本邦でのステーブルコイン発行事例として今後の広範な商品開発への足掛かりとなりました。また、SBI Digital Markets、Asia Next、SBI Zodia Custody等を含むSBIデジタルアセットホールディングスによる機関投資家向けデジタルアセットインフラの生態系構築にもつながると考えています。SBI DAHは、SBI証券、新生信託銀行などのライセンスを持つSBIグループ企業と密接な連携を行い、デジタルソリューションの商用化に向けて尽力いたします。

*レポ取引とは、一方の当事者が有価証券を現金で他の当事者に売却し、売り手が将来的に高い価格で同じ有価証券を買い手から買い戻すことに同意する短期間の借入の形態です。これにより、売り手は有価証券を担保として現金を借り入れることになり、買戻しは借入の返済であり、高い価格は利子率を反映しています。

【UBSについて】

UBSは真にグローバルなウェルス・マネジメントのリーダーであり、スイス国内有数のユニバーサル・バンクです。アセット・マネージャーとして多岐な運用ソリューションを提供し、また、専門的な証券事業を擁しています。クレディ・スイス買収を経て、2023年第2四半期現在の投資預かり資産は5.5兆米ドルに上ります。UBSは、お客様に個別に提供される投資アドバイスやソリューション、投資商品を通じて、お客様が投資目標を達成するためのサポートをしています。スイスのチューリッヒに本拠を置くUBSは、世界の主要金融センターを含む50以上の市場で事業を展開しています。UBSグループAGの株式はスイスおよびニューヨークの各証券取引所に上場されています。

【DBSについて】

DBSは19の市場で事業を展開する、アジアの大手金融サービス・グループです。シンガポールに本社を置き、上場しているDBSは、アジアの成長における3つの主軸となる中華圏、東南アジア、南アジアに位置しています。信用格付けは世界最高水準となる、“AA-”と“Aa1”です。

DBSはグローバル・ファイナンス誌の「ワールド・ベスト・バンク」、ユーロマネー誌の「ワールド・ベスト・バンク」、ザ・バンカー誌の「グローバル・バンク・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、そのグローバル・リーダーシップが高く評価されています。また、ユーロマネー誌から「世界最高のデジタル・バンク」、ザ・バンカー誌から「デジタル・バンキングにおける最も革新的な銀行」に選ばれるなど、銀行の未来を形作るデジタル技術の活用において最先端を走っています。また、DBSはグローバル・ファイナンス社から2009年から2023年まで15年連続で「アジアで最も安全な銀行」賞を受賞しています。DBSは消費者金融、中小企業金融、法人金融といったあらゆるサービスを提供しています。アジアで生まれ育った銀行として、DBSはアジアの最もダイナミックな市場でのビジネスの複雑さを理解しています。

以上

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【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】

SBIデジタルアセットホールディングス株式会社 contact@sbidah.com

UBS証券株式会社 広報部 sh-ubs-japan-media-relations@ubs.com

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